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『戦略のパラドックス』マイケル・E・レイナー(著)

 ⇒『戦略のパラドックス』マイケル・E・レイナー(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2008/01/senpara.html

-----------------------------------

■本書は、『イノベーションへの解』の共著者のマイケル・E・レイナー氏に
 よる著書です。
  http://www.bizpnet.com/book/2004/12/kai.html

 非常に興味深く読むことができました。


■戦略のパラドックス

 本書における「戦略のパラドックス」とは、
 戦略が成功するためにはコミットメントが必要とされるが、
 未来が不確実であるために、結果として間違った戦略にコミットしてしまう
 ことがあるということです。

 本書のテーマは、このパラドックスを解くことです。

 未来へのコミットメントの不確実性に基づくリスクを低くしつつ、
 高い成長を目指すには、どうすると良いかということについて書かれて
 います。

▼ ここに注目 ▼

 「ほとんどの組織は成長を追求するが、目的を達成する方法は基本的に二つ
  ある。すでにやっていることをさらにやる(規模の拡大)か、新しいこと
  をやる(範囲の拡大)かだ。」(p.157)

■ただ、どちらにしても、この2つの方法がうまくいくためには、
 環境変化が対応できる範囲内の変化であることが、条件となります。

 そうでない場合は、どちらの試みにしろ、失敗します。

 未来の不確実性についてのリスクをどのように減らすのか。

 その方法論がないと、環境変化が対応できないものであった場合、
 予測と違っていた場合には、失敗するということです。

■本書の一番の価値は、著者が実際にコンサルを行い、成果が出つつある方法
 だということだと思います。

 ただ、事例が、大企業であるので、中小企業ではそのまま使うことは
 できないかもしれません。

 しかし、不確実性について、どう考え対応するかについては、
 参考になる点があると思います。

 戦略の不確実性について、考えを深めたい経営者や、
 どう対応するか、知りたい方が、読まれると良いと思います。

-----------------------------------

 ▼ おすすめ度 ▼

   ★★★★☆(★4.5)

    本書は『イノベーションへの解』の共著者のマイケル・E・レイナー
    氏による著書です。
     http://www.bizpnet.com/book/2004/12/kai.html
    非常に興味深く読むことができました。
    戦略のパラドックスについて書かれています。
    戦略の不確実性について、考えたい方が、読まれると参考になると
    思います。


 ▼ おすすめしたい方 ▼

   経営者。
   戦略の不確実性について考えたい方。


 ▼ あわせて読みたい ▼

  『戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか』三品和広(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2008/01/inga.html

  『戦略のパラドックスを解く』丹羽哲夫(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2006/12/paradox.html

 ★『戦略のパラドックス』マイケル・E・レイナー(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2008/01/senpara.html

★【今日の「本をチカラに!」】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇    戦略のパラドックスを管理する

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ ⇒ 不確実性のリスクにどう対応しますか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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2008年01月30日 16:59 | 【書評・感想】 経営 | 『戦略のパラドックス』マイケル・E・レイナー(著) 

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