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2012年3月 5日

『まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス』キャスリン・シュルツ(著)

 ⇒『まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス』
   キャスリン・シュルツ(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2012/03/matigae.html

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「まちがっている」ということについて

 本書では、「まちがっている」ということについて書かれています。

 エラーや失敗、誤りについて考察されています。

 好き好んで、間違いたいと思う人はいないでしょうが、
 まちがうことの意味や価値ということを考えなおすきっかけになる
 かもしれません。


▼ ここに注目 ▼

 「知識がこれほど間違いやすいことには、ひどくがっかりしてしまう。
  私たちは本当に何か知るのが好きだからだ。私の姪の一人は、まだ一歳半
  にもならず、最近、初めての文になったことばをしゃべったが、それが
  「知ってる」だ。世界についての経験があんなに乏しいのに、あれほど
  ゆるぎない確信を抱くのはすごい--ただし、いくら私がこの姪を好きだ
  といっても、この点で姪は並外れているわけではない。言葉をおぼえる
  ときから死によって何も言わなくなるまで、私たちは、だらしないほどの
  熱心さで、自分は何か知っていると唱えて回る。私たちは無数のことを
  知っていて、あるいは知っていると思っていて、その知識が与えてくれる
  掌握や自信の感覚を喜ぶ。
」(p.95)

人は知識を求めるが。。。その知識が間違っていないとはなかなか言えない

 小さい子供の頃から人は、「知りたい」と欲求を持っているのでしょう。

 それは、「まちがえない」ためなのかもしれませんし、より良く生きたい
 からなのかもしれませんし、いわゆる「本能」なのかもしれません。

 目的は何であろうと、知的好奇心があるわけです。

 しかし、「知っている」と思っていることが、誤りである可能性は、
 なかなかなくなりません。


理解できたとは、どういうことか?

 「自分」のことでさえ、よくわからないときもあります。

 それこそ、「謎」なのかもしれません。

 しかし、まちがっていた、思っていたこととは違っていた、
 ということを知ることこそ、「生きる」「成長する」ということなの
 かもしれません。

 あやまりを犯すものだから、と諦めるのか、
 あやまりを犯して、そこから学ぶことが成長だと考えるか、
 で、それから先の行動も「理解」の度合いも変わってくるように
 思います。


▼取り入れたいと思ったこと

 間違えてからどうするか?

 ということを考えることができた一冊です。

 あやまりや失敗を犯すことを恐れるというのはなくなることではないかも
 しれませんが、そのあとにどうするか?ということを考えておくと、
 変わってくるように思います。

 まちがってからが、本当の成長の段階なのかもしれません。


■「まちがっている」

 エラーや失敗、誤りについて書かれています。

 失敗や誤りの価値や意味を考えたい方が読まれると、
 参考になることがあるかもしれません。


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 ▼ あわせて読みたい ▼

  『失敗のすすめ―「教える」だけでは人も企業も育たない』野島廣司(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2011/12/sippasu.html
  


  『20代でムダな失敗をしないための「逆転思考」』上田 渉(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2011/10/20gyaku.html
  


 ▼ おすすめ度 ▼

   ★★★★☆

    「まちがっている」ということについて書かれています。
    エラーや失敗、誤りについて考察されています。
    読まれると、まちがうことの意味や価値ということを考えなおす
    きっかけになるかもしれません。


 ▼ おすすめしたい方 ▼

   まちがうことの価値を再認識したい方。
   ビジネスパーソン。


 ★『まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス』
   キャスリン・シュルツ(著)
   http://www.bizpnet.com/book/2012/03/matigae.html
  『まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス』キャスリン・シュルツ(著)

★【今日の「本をチカラに!」】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇    人は知識を求めるが、その知識が間違っていないとは
◇    なかなか言えない

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◆ ⇒ まちがったあとにどうするか?

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2012年3月 5日 20:59 【書評・感想文】 自己啓発 | 『まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス』キャスリン・シュルツ(著) | コメント (0) | トラックバック